吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

心の軸を守り通す

何があっても、「自分の意志」だけは、きっちり貫く。 それが完全に可能だと思えるのは、 心身ともに調子がよく、自分に自信がある時だけなんだな。 がんばったつもりでも、なかなかよい結果が出ない。 思いもよらない出来事で足をすくわれ、 すっかり心が弱…

平静を取り戻すにはごはんが一番

朝からどうも、気持ちがイライラ。せっかくお日様が輝いているのに、...これでは一日が無駄になってしまいそう。こんな日はほら、炊きたてのごはんでも食べて、 優しい気持ちを取り戻す努力をしてみようではありませんか。 宮崎県えびの市 田の神さぁ今日の…

春を待つ日が一番楽しい

目覚めると、昨日より少しだけ光が明るい。そろそろ、体中の細胞たちが生まれ変わる準備を始めるころだ。...本物の春は、瞬きするうちに駆け抜けて行ってしまうほど短いのだから、 今ここにある光を存分に歓びたい。 神奈川県鎌倉市安養院 身代わり地蔵 鎌倉…

ウソはお互いさまと心得る

ウソをつくとお鼻が伸びてしまいますと本に書いてあったから、ウソだけはつかないようにして今まで生きてきた。それなのに、なぜ、わたしの鼻はこんなに高くなってしまったのだろう。いや、そもそも、ウソをつかないようにして生きてきたというのが、まった…

ものごとは多面的に見る

はたらけど、はたらけど、猶わが生活楽にならざり、ぢっと手を見る...なぁんちゃって、なんちゃって。ホントは、お遊びが過ぎてお金がなくなっちゃったくせに、ものは言いようだよな。しかし、あの人も病気を抱えて辛い日もあったんだろう。いつも俺のところ…

いつでも飛び立つ準備をしておく

なあ、俺たち、いつからここに座っていたっけなぁ。あんまり同じような日が続いていたから、すっかり忘れてしまったよ。...だよなぁ、でも、今年こそ俺は、ここを出て行くんだ。なるほど、それでおめえ、そんなパリッとしたかっこうをしているんだな。だがな…

難儀も慣れれば難儀でなくなる

いやはや、人生って、本当に難儀なことばかりだ。ひとつ乗り越えると、すぐまた次の難儀が始まる。...しかし、そんなことを繰り返しているうちに、 難儀なことがあっても、それほど難儀だとは思わなくなる。 新たな難儀がはじまるたびに「まあ、これが人生っ…

「いつでも夢を」が人生の極意

本当の話をすれば、 夢を持っても、そのほとんどは叶わないものだ。...たくさんの夢が破れ、さまざまなものに置いきぼりをくらわされ、うす暗い場所に、ひとり残される。そんな孤独を、何度も味わってきたけれど、それでもやはり、夢は持った方がいい。 暗い…

毎日が奇跡の連続

何も起きないと思い込んでいたら、 永遠に何も起きない。...けれど、可能性を感じて待てば、 思いもよらない素敵な出来事が起きることもある。 奇跡はいつだって、意外なところで見つかるものだ。 大切なのは、感受性と好奇心。 東京都豊島区池袋 池袋駅前公…

中身が見えない人が多すぎる

人は見かけでほとんどが決まる、なんてぇことを申しますが、 本当のところ、どうなんでしょうね。...あっしなどは、たまに着物を新調して、ぱりっとしたかっこうで人様の前に立たせていただくと「きゃあ、面白いわねえ」と喜ばれ、写真をバシバシ撮られても…

道はひとりひとり違う

皆が同じように見えたとしても、 本当は、誰もがそれぞれに、自分の道を歩いている。みんな、目の前の道がベストと思い、一生懸命に生きている。...けれど自分の道は自分だけのもので、他の人の道とは違う。 長く歩くほど、それぞれの目に映る世界は違って来…

目標は遠いところに設定する

たまには高いところに登り、下界を見渡してみよう。そうすると、ずいぶん歩いてきたようでも、...本当は、スタート地点からそれほど進んでいないことがわかる。これから向かうべき場所は、まだずっと遠い。それがわかると、わたしはちょっと嬉しくなる。ゲー…

よい出来事を過大評価する

人生が楽しいなんて言うやつは、よほど恵まれているか、それともちょっと頭が鈍いかだ。...そんなふうに思った日もあるけれど、このごろわたしは、妙に人生が楽しい。この世はいいことばっかりじゃないに決まっているけれど、 近ごろは、悪いことが起きても…

その道が正しいとは限らない

皆と一緒に歩いていると、いつの間にか自分とみんなの区別がつかなくなることがある。...しかし、人々が同じ方向を目指している時ほど、 本当にそれでいいのかどうかを疑ってみるべきだ。 「信じた道をまっすぐに」という言葉はかっこいいが実は危険も多いと…

願いごとはシンプルに

極楽には行きたいけれど、死にたくない。お金持ちになりたいけれど、人よりたくさん働くのはいやだ。...出世したいけれど、勉強や努力はあんまりしたくない。お参りに来る人の願いごとは、たいていとても難しい。できるものなら叶えてあげたいが、 方法を考…

こんなに天気がいいなんてラッキー

ご利益とか、開運とか、いろいろな言葉があるけれど、...朝起きてお日様が輝いていたら、それだけで、ものすごい贈り物をいただいた気分。もうこれ以上、神様におねだりをせず、 今度こそ自分の足で歩き、自分の頭で考えて次なる展開を考えましょう。いつも…

神様の言うとおりにする

この道を信じて一生懸命歩いてきたが、 気がついたら、まわりに誰もいなかった。...冷たい雨も降って来て、ちょっと心細くなるけれど、それでもわたしはこの道を歩いて行こうと思う。わたしの中にいる小さな神様に問うてみても、 「こっちだ」という返事しか…

とりあえず、今日は休む

このごろ何だか運気が停滞気味かも。 長く生きて来ると、そういうことって、...ちょくちょくあるものです。 一瞬、「やばいな!」と焦ったりもするのですが、あとで考えると、それは停滞ではなく、 勉強や蓄積のためのチャンスだったりします。せっかくの空…

光は消える前に記憶せよ

人は、悲しかったこと、辛かったことはよく覚えていても、 嬉しかったこと、楽しかったことは、案外忘れてしまいます。...美しかったことは、もっと早く忘れてしまうので、 目の前の風景に感動したら、しっかりと心に焼きつけておかなければね。 神奈川県鎌…

群衆の中でも「個」を貫く

みんなと同じように生きるのが一番簡単。みんなと離れ、ひとりで好きなように生きるのは、二番目に簡単。...みんなと同じようにしながらも、その中で自分のやりたいようにやる。それが一番難しいんだけれど、 実は、ほとんどの人が、そのようにしているんだ…

大切なのは、いつも「感謝の心」

回りの人すべてが自分に好意を持ってくれるわけではありません。そんなことは、とっくにわかっているんですが、...それでもやっぱり、自分が今あるのは、たくさんの人が回りにいてくれるからなんですよね。 誰もいなければ何も起きない。 誰かがいるから、毎…

夢に縛られ過ぎない

どうしても叶えたい夢があり、それに向かってがんばる。しかし、叶わなかったからと言って、...自分の価値が下がるわけではなく、 誰かに負けたからと言って、自分がダメということでもない、 諦めないことも大切だが、 夢は自分の一部であって、すべてでは…

甘い自分に歯止めをかける

昔は常に全力疾走を目指していたものだが、このごろでは、...「ま、このへんでひと休みしようかな」と思うことが増えてきた。ほおっておくと、際限なく自分に甘くなるから、ここから先は絶対に譲らないという結界を決めて毘沙門さまに戒めていただかないとね…

縁の下の上等を目指す

はじめから縁の下の力持ちになりたいと思っているやつは あまりいないのかも知れない。...だが、気づいた時は、ほとんどの人間が縁の下にいる。 縁の上に出られるのはほんの一握り。けれど、長く縁の下にいると、わかってくることがある。 同じ縁の下でも上…

あなたの真実とわたしの真実は違う

自分の気持ちをきちんと伝えることは大切ですが、 自分の知っていることが世界のすべてと思い込み 自己主張ばかりするのは、とても危険なことです。 さまざまな経験を通してあなたが学んだことは、貴重な真実です。 しかし世界にはあなたが歩んできたのとは…

じっくり考え、考えすぎない

次なる行動を決める方法は2種類ある。 思い切って直観でやってしまうか、...納得できるまでじっくり考えるか。しかし、何年もかかってようやくたどり着いた結論が、 最初に直観したことと同じだった、というのも、よくある話だ。じゃあ、いつも直観で行動す…

幸せは幸せな人のところに集まる

ほとんど同じような条件で暮らしていても、 「毎日が楽しくて幸せだ」と言う人と、...「同じことの繰り返しで、いいことが全然ない」と言う人がいる。みんなが同じように考える必要はないけれど、 前者の方がずっとお得なのは間違いないだろう。 僕たち地蔵…

人生、急がなくてはいけないときもある

うぎゃー。もう新年になって5日目の朝だっ。もうお正月じゃないんだよ。...今年の大みそかには、去年とは少し変わった自分に出会うために、 急いで次のステップに飛び移らなくちゃ。 京都府京丹後市金毘羅宮 狛犬ここには猫型の狛犬がいるときいて、はるば…

世界はまだ知らないことだらけ

もうたいていのものは見た、と思った時が、精神の老化の始まり。...あちこち旅して、いくらたくさんのものを見たとしても、 世界には、まだ見ていないものの方がはるかに多いのだ。 予期せぬ時に、思わずひれ伏すような圧倒的な力を持ったものに出くわすこと…

重い荷物も持ち方次第

人生の荷物の量が減ることはない。でも、軽くすることはできる。...大きな荷物を背負って同じところをぐるぐる回っていると、そのうちに持ち方が上手になって、そんなに重く感じなくなるんだ。それが年の功ってものなら、年を取るのは、やっぱりそう悪くない…