中身が見えない人が多すぎる
人は見かけでほとんどが決まる、なんてぇことを申しますが、
本当のところ、どうなんでしょうね。...
あっしなどは、たまに着物を新調して、
ぱりっとしたかっこうで人様の前に立たせていただくと
「きゃあ、面白いわねえ」と喜ばれ、写真をバシバシ撮られても、
まともに拝んではいただけません。
しかしながら、半年もして、この着物がぼろぼろになりますとね、
いかにも長年風雪に耐えてきたお地蔵さまに見えるらしく、
皆さん、「ありがたい、ありがたい」と手を合わせてくださる。
中身はちっとも変わらないのに、
見かけだけで「ありがたいかどうか」が決まるとは、
世の中って妙なもんです。
和歌山県高野山町 奥之院 地蔵菩薩
高野山の奥之院は、いろいろな衣装を着たフォトジェニックなお地蔵さんがいっぱい。この像も、見た瞬間、ハワイのカメハメハ大王の像かなと思うような派手っぷりでした。着物の生地は、よく見ると、沖縄の紅型みたいだね。かっこういいけど、確かにあんまりお地蔵さんらしくはないですよね。人は、さまざまな物事に関して「らしい見かけ」を要求するものですが、それだけで判断していると大間違いってこともよくあるので、気をつけなくっちゃと思うのであります。
♡こちらもよろしく。
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