吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

道はひとりひとり違う

皆が同じように見えたとしても、

本当は、誰もがそれぞれに、自分の道を歩いている。
みんな、目の前の道がベストと思い、一生懸命に生きている。...
けれど自分の道は自分だけのもので、他の人の道とは違う。
長く歩くほど、それぞれの目に映る世界は違って来るのだから、
自分が知り得たことがこの世の100%ではないことを、
常に頭に入れておかなければいけない。

東京都新宿区矢来町済松寺 如意輪観音地蔵菩薩
このページは、「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」というタイトルです。この前出した本のタイトルも同じです。でも、このページもその本も、掲載している写真には、お地蔵さまではないものもたくさんあります。石仏には、お地蔵さまだけでなく、観音様、阿弥陀様、お不動様など、実にさまざまな種類があります。そればかりではありません、よくこちらに掲載する「田の神さぁ」は石仏ではなく、石の神様像です。

したがって、本来、「お地蔵さまのことば」ではなく、「石の神仏像のことば」というタイトルにするべきなのですが、一般に、石でできた神仏像を見ると「あ、お地蔵さまだ」と思う人が多いので、便宜上、「お地蔵さまのことば」というタイトルを採用したのです。

確かに、石仏の中で一番よく見かけるのはお地蔵さまですが、実は、それ意外の像もたくさんあり、由来もご利益もさまざまです。したがって、石の神仏像を見る時は、これはお地蔵さまなのか、観音様なのか、観音様の中でも、如意輪観音なのか十一面観音なのか、千手観音なのかという違いを見分けると、より面白いのです。

人間もそれ以上に種類が多く、人ぞれぞれなので、自分の経験だけで他人の生き方の善し悪しを判断しないことが大切だなと、いつも自分に言い聞かせています。年をとってくると、自分より若い人に、ついつい自分の経験に当てはめたアドバイスをしがちだけれど、それもけっこうヤバいよな、と思う今日このごろ。年とってるというだけで他人様に上から目線をする権利はひとつもないもんね。

♡こちらもよろしく。
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