吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

春を待つ日が一番楽しい

目覚めると、昨日より少しだけ光が明るい。
そろそろ、体中の細胞たちが生まれ変わる準備を始めるころだ。...
本物の春は、瞬きするうちに駆け抜けて行ってしまうほど短いのだから、
今ここにある光を存分に歓びたい。

神奈川県鎌倉市安養院 身代わり地蔵
鎌倉の魅力は、あまり観光客が目を向けない道筋にあります。このお寺も、ほとんど住人らしき人しか歩いていない大町エリアにひっそりと隠れています。本堂の裏側に、何体かの石仏があり、その中のひとつが、このお地蔵さん。横たわる仏像と言えば、涅槃仏、つまり、涅槃に入られたお釈迦様であることが多いですが、寝ているお地蔵さんはとても珍しいですね。台座に「身代わり地蔵」と書いてあるところを見ると、病気の方の身代わりになって寝ておられるという意味なのでしょう。でも、わたしには、朝、目覚める寸前のお顔に見えました。つまり、今がどれだけ辛くても、終わらない冬はなく、明けない朝はないとおっしゃっているのかも知れません。

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