吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

光は消える前に記憶せよ


人は、悲しかったこと、辛かったことはよく覚えていても、
嬉しかったこと、楽しかったことは、案外忘れてしまいます。...
美しかったことは、もっと早く忘れてしまうので、
目の前の風景に感動したら、しっかりと心に焼きつけておかなければね。

神奈川県鎌倉市浄智寺 如意輪観音
この写真を撮ったのは、10年くらい前のちょうど今頃の季節です。これは、鎌倉のお寺でよく見かける「やぐら」の中に祀られた観音様。鎌倉には、大きなものから小さなものまで、無数のやぐらがあります。何の目的で彫られたものかははっきりわかっていないようですが、一説には、中世のお武家さんの墳墓であったとか。

浄智寺は北鎌倉にあるわたしの大好きな寺。この写真を撮影した後も、しばしばお参りしていますが、この風景はもう見られません。この当時はやぐらの前に竹林があり、その向こうから射しこむ夕暮れの光が美しかったのですが、竹は切られてしまいました。光が直接当たるようになったので、このような趣きはもうありません。したがって、この写真は、わたしの心の中にだけ残っている美しい記憶です。

♡こちらもよろしく。
http://www.amazon.co.jp/明日がちょっと幸せになる-お地蔵さまのことば-仮/dp/479931582X

写真: 2015年1月13日

光は消える前に記憶せよ

人は、悲しかったこと、辛かったことはよく覚えていても、
嬉しかったこと、楽しかったことは、案外忘れてしまいます。
美しかったことは、もっと早く忘れてしまうので、
目の前の風景に感動したら、しっかりと心に焼きつけておかなければね。

神奈川県鎌倉市浄智寺 如意輪観音
この写真を撮ったのは、10年くらい前のちょうど今頃の季節です。これは、鎌倉のお寺でよく見かける「やぐら」の中に祀られた観音様。鎌倉には、大きなものから小さなものまで、無数のやぐらがあります。何の目的で彫られたものかははっきりわかっていないようですが、一説には、中世のお武家さんの墳墓であったとか。

浄智寺は北鎌倉にあるわたしの大好きな寺。この写真を撮影した後も、しばしばお参りしていますが、この風景はもう見られません。この当時はやぐらの前に竹林があり、その向こうから射しこむ夕暮れの光が美しかったのですが、竹は切られてしまいました。光が直接当たるようになったので、このような趣きはもうありません。したがって、この写真は、わたしの心の中にだけ残っている美しい記憶です。

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