吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

「いつでも夢を」が人生の極意


 本当の話をすれば、
夢を持っても、そのほとんどは叶わないものだ。...
たくさんの夢が破れ、さまざまなものに置いきぼりをくらわされ、
うす暗い場所に、ひとり残される。

そんな孤独を、何度も味わってきたけれど、
それでもやはり、夢は持った方がいい。
暗い場所から抜け出すための光になってくれるのは、
やはり夢しかないのだから。

すべての夢を叶えるほどの才能はなくとも、
少なくとも、新しい夢を探し続けることだけはできる。
それが生き続ける上でもっとも貴重な宝だと気づいたのは、最近のことだ。

神奈川県鎌倉市光明寺 阿弥陀如来(?)
この写真を撮ったのも、もう8年くらい前になると思います。その年は、鎌倉についての本を書きたくて、お正月開けから、一週間に一度は鎌倉に行こうと決めていました。春まだ遠い鎌倉にはまだ観光客は少なく、梅より先に蕾を開く花々を愛でながらひとりで寺歩きをする時間が、ものすごく幸福に思えたものです。中でもこの浄光明寺の静けさ、そして、石段を登った上のお堂に密やかに祀られている阿弥陀如来の姿に心を打たれました。近年では、寺巡りや仏像鑑賞が大人気になって、若い人たちが連れだって出かけるようになりましたが、わたしは、今でも、「寺や仏像に関する感受性は人それぞれだから、基本的に、ひとりで出かけた方が得るものが多い」と思っています。

この写真の阿弥陀様は、上に書いた本尊の阿弥陀如来像とは違います。浄光明寺では、このような、心が震えるほど美しい石仏も何体か発見しました。木々の間から光が差し込み、本当に「希望の光」が射しているように見えました。

この写真を撮影してから、わたしはいくつ夢を持ち、そのうちいくつに破れたでしょう。少なくとも、鎌倉についての本を書くという夢はまだ叶っていませんね。好きな文体で、好きな内容の本を書いて出版まで持って行くことは、今のわたしの現状では、ひじょうに難しいことなのです。この仕事を始めたころは、あれだけ好き放題のことを書いていたのに、不思議だなぁ。また、初心を取り戻してがんばりたいな。

♡こちらもよろしく。
http://www.amazon.co.jp/明日がちょっと幸せになる-お地蔵さまのことば-仮/dp/479931582X

写真: 2015年1月26日

「いつでも夢を」が人生の極意

本当の話をすれば、
夢を持っても、そのほとんどは叶わないものだ。
たくさんの夢が破れ、さまざまなものに置いきぼりをくらわされ、
うす暗い場所に、ひとり残される。

そんな孤独を、何度も味わってきたけれど、
それでもやはり、夢は持った方がいい。
暗い場所から抜け出すための光になってくれるのは、
やはり夢しかないのだから。

すべての夢を叶えるほどの才能はなくとも、
少なくとも、新しい夢を探し続けることだけはできる。
それが生き続ける上でもっとも貴重な宝だと気づいたのは、最近のことだ。

神奈川県鎌倉市浄光明寺 阿弥陀如来(?)
この写真を撮ったのも、もう8年くらい前になると思います。その年は、鎌倉についての本を書きたくて、お正月開けから、一週間に一度は鎌倉に行こうと決めていました。春まだ遠い鎌倉にはまだ観光客は少なく、梅より先に蕾を開く花々を愛でながらひとりで寺歩きをする時間が、ものすごく幸福に思えたものです。中でもこの浄光明寺の静けさ、そして、石段を登った上のお堂に密やかに祀られている阿弥陀如来の姿に心を打たれました。近年では、寺巡りや仏像鑑賞が大人気になって、若い人たちが連れだって出かけるようになりましたが、わたしは、今でも、「寺や仏像に関する感受性は人それぞれだから、基本的に、ひとりで出かけた方が得るものが多い」と思っています。

この写真の阿弥陀様は、上に書いた本尊の阿弥陀如来像とは違います。浄光明寺では、このような、心が震えるほど美しい石仏も何体か発見しました。木々の間から光が差し込み、本当に「希望の光」が射しているように見えました。

この写真を撮影してから、わたしはいくつ夢を持ち、そのうちいくつに破れたでしょう。少なくとも、鎌倉についての本を書くという夢はまだ叶っていませんね。好きな文体で、好きな内容の本を書いて出版まで持って行くことは、今のわたしの現状では、ひじょうに難しいことなのです。この仕事を始めたころは、あれだけ好き放題のことを書いていたのに、不思議だなぁ。また、初心を取り戻してがんばりたいな。

♡こちらもよろしく。
http://www.amazon.co.jp/明日がちょっと幸せになる-お地蔵さまのことば-仮/dp/479931582X