吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

ものごとは多面的に見る


 はたらけど、はたらけど、猶わが生活楽にならざり、
ぢっと手を見る...

なぁんちゃって、なんちゃって。
ホントは、お遊びが過ぎてお金がなくなっちゃったくせに、
ものは言いようだよな。

しかし、あの人も病気を抱えて辛い日もあったんだろう。
いつも俺のところに来て、なんかブツブツ言ってたよ。

人間を含めて、すべてのものごとは、さまざまな側面を持っているので、
一方からだけ見てちゃダメだということだな。
ほら、俺だってさ、犬にも見えるし人にも見える。
けれど、あの遊び人からは、「石馬」と呼ばれていたんだ。

岩手県盛岡市 盛岡天満宮 狛犬
清貧で病弱で遊び人で女の敵である石川啄木がよく散歩に来ていた神社にある狛犬。こちらは阿形の方で、吽形は耳が垂れていて、もっと犬ぽい。この狛犬を題材とした「夏木立中の社の石馬も 汗する日なり 君をゆめみん」という歌が残されていますが、わたしには、いいんだか悪いんだか、ちょっとよくわからない。啄木の短歌は、どういうところがいいんでしょうか?わかる人、教えてください。

♡こちらもよろしく。
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