吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

幸せは幸せな人のところに集まる

ほとんど同じような条件で暮らしていても、
「毎日が楽しくて幸せだ」と言う人と、...
「同じことの繰り返しで、いいことが全然ない」と言う人がいる。

みんなが同じように考える必要はないけれど、
前者の方がずっとお得なのは間違いないだろう。
僕たち地蔵がちょっとした贈り物をあげる時も、
「この程度じゃご利益とは言えない」としかめっ面をする人よりも、
「すごいご利益をいただいた」と喜んでくれそうな人を選ぶからね。
かくして、幸せな人はより幸せに、
不平ばかりの人はもっと不平だらけになるわけだ。
案外、こういう簡単な仕組みがわかってない人が多いね。

滋賀県長浜市菅浦 六地蔵
菅浦は、その大浦と塩津の中間にある港で、岬の突端を葛籠尾(つづらお)崎という絵図で見るとおり、竹生島は目と鼻の間で、街道からは遠くはずれる為、湖北の中でもまったく人の行かない秘境である。つい最近まで、外部の人とも付合わない極端に排他的な部落でもあったという。
白州正子著『かくれ里』より

昨年の桜の時期に、白州さんの名著で名高いかくれ里、「菅浦」を訪ねました。案内してくださったのは、かつて実際にこの地域で暮らしておられた方で、今でも他の地域にはない独特の決まりごとが順守されていると説明してくれました。この六地蔵さんは、菅浦と外の世界の結界となる四脚門の脇にあり、里人たちに「掟を守るように」と睨みをきかせているようでもありました。今日のおことばも、例によって、自分への戒めです。毎年そう大きくは変わらないけれど、平穏に暮らせているというご利益に、まず感謝しなければ。

♡こちらもよろしく。
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