吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

望み過ぎる不幸VS夢を持ち続ける幸せ

世間では桜が満開だというのに、
お花見に誘ってくれる人もいない。
その上このごろでは、何をやってもうまくいかない。
皆がどんどん咲いて行くのに、
自分ひとりが置いてきぼりをくらっている気がする。

なぁんてことを考えて、毎年春先に焦ったりするけれど、
そう思っているのは、案外、自分だけではない。

傍目にはすでに満開に見える人でも、
まだ、自己実現には程遠いと思っていたり、
こんなはずではなかったと悩んでいたり。
そして、意外にも、誰かがあなたのことを
「うらやましいな」と思っていたりすることだってあるのだ。

多くを望み過ぎるのが不幸のもとと、お釈迦様はおっしゃる。
常に前向きに大きな夢を抱き続けるのが成功のもとと
考える人もいる。

どっちも真理に思えるけれど、
どっちを選ぶのが正解か?
要は、どの考え方が、
今の自分を幸せにしてくれるかだろうな。

東京都台東区上野桜木 浄名院 八万四千体地蔵
寛永寺三十六坊の一つに数えられた由緒あるお寺。
迷い苦しんでいる人々を救い、悟りの境地に導くために、
初めに一千体、次に八万四千体の地蔵建立を発願されたことに始まります。
今もどんどん増え続けているけれど、さすがに八万四千体はなく、
およそ二万体余りの地蔵尊が並んでいます。
八万四千という数字は、「無数」という意味だそうで、
つまり、無数の人間がいれば、無数の迷いや苦しみがあるということなのでしょう。

世間で「夢」や「希望」と呼ばれるものが
仏教においては「欲」や「煩悩」と見なされる場合がある。
過大な夢を抱くと、叶わなかったことに苦しむけれど、
かと言って、人間、夢がなくては生きられぬ。
難しいところだね~

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