吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

何でもない日がまた来る幸せ

あと10日で今年が終わると、
テレビの中で誰かが言っている。...
今年、自分が何をしたのかなと考えてみても、
それほど特筆すべきことは思い出せない。

一年のほとんどは、
お正月でもクリスマスでも誕生日でもない、
何でもない日の繰り返し。
いつもの道でお地蔵さんに挨拶して、
今日もまた仕事に出かける。

東京都豊島区鬼子母神 地蔵菩薩
鬼子母神堂の境内ではなく、脇の道端に立つ何でもないお地蔵さんです。回りは自転車置き場。このあたりは、今は閑静な住宅街になったけれど、ひと昔前までは農村地帯だったのでしょう。
そのころから住民の何でもない日常をずっと見守ってきたのかな。
ちなみに「何でもない日」とは、ディズニーアニメ「不思議の国のアリス」の中で歌われる歌の一フレーズ。
「君と僕とが生まれなかった日、何でもない日おめでとう~」
誕生日は一年に一度だけだけれど、何でもない日は364日もある。
だから誕生日以上にめでたい、という素敵な歌です。

※お知らせ!
「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」が、ダビンチニュースに取り上げられました! 本の中で使っている何枚もの写真と「ことば」について解説とご感想をいただいています。ぜひ合わせてごらんください。

http://ddnavi.com/news/218536/

 

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