吉田さらさの「明日がちょっと幸せになる お地蔵さまのことば」

寺と神社の旅研究家吉田さらさが10年間の旅を通して撮りためた石仏、石の神様像の写真を、お言葉ともにお届けします。

夢と帽子は大きい方がいい

あんまり高望みをするのも疲れるから、
このへんで妥協しておく方が賢明だ。...
「できない」と思った時が終わりだと言うけれど、
できないものはやっぱりできないんだよ。
もともとわたしは、才能にも運にも、
たいして恵まれていないんだから、
がんばってもムダムダ……。

なぁんてネガティブな気分に落ちてしまった時のために、
わたしはでっかくて派手な帽子を用意しておきます。

これをかぶると、自分の頭の大きさも能力も、
まだまだ成長の余地があると実感できて、
前に進む意欲が湧いて来るんです。
ウソのようだけど、ホントだよ、あなたもぜひお試しあれ。

和歌山県高野山町 奥之院 地蔵菩薩
高野山墓所にはたくさんのお地蔵さんがいらっしゃいます。どなたがなさっているのかは知りませんが、どのお地蔵さんも、手造りの帽子やよだれかけでおしゃれをしています。

このお地蔵さんは、帽子だけでなく、よく見ると、おでこにテントウムシもとまっていました。わたしも帽子は大好きで、けっこう派手なのをかぶる時があります。頭にカラフルなものを乗っけていると、それだけで気持ちが前向きになりますよね。

大きな夢を持ってもたいていは叶わないということは、この年だもの、よくわかってます。何しろ子供のころの夢は、お姫様になってスイスのお城に住むことでしたから。

でもね、その後の夢、「写真の個展をする」とか「お地蔵さんの写真集を出版する」は立派に叶ったのです。やっぱり夢は、いくつになっても持った者勝ちだな。

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